本からもらうエネルギー
今は毎日笑って過ごしていますが、11年前、私は毎日泣き暮らしていました。
妊娠はしているし、子供は産みたいけど、夫とはもうやっていけない。
なぜ、こんな人と結婚したのだろう(今思えばお互い様ですが)。
もう死んでしまいたいけれど、今死んだら子供も死んでしまうし…。
毎日毎日後ろ向きなことばかり考えていました。
ある日、近所の書店で佐藤愛子さんのこんな女もいるという文庫本に惹かれ、「どんな女だろう」と思って買いました。
佐藤愛子さんはそれはそれはパワフルです。「泣いててどうする!前へ進め!」と渇を入れていただいた気がしました。それからこんないき方もある、こんな暮らし方もある等々、「こんな…」シリーズを全巻読み、だんだんと生きる意欲を取り戻しました。
今よりも女性1人で子供を育てるのが困難な時代に、借金からも逃げず、とにかく働き、怒りを持てばそれを隠さず、エネルギーに変換してひたすら生きる。本当に素晴らしいと思いました。
そう言えばその頃、私はよく「怒っている人」(でも、読んでいる方は笑う)のエッセイを読んでいました。群よう子さんとか…。泣いてばかりの私には、怒りと笑いのエネルギーが必要だったのかもしれません。(^^;
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